高須幼稚園の子どもたちは、
“楽しむ”ことが大得意!
夏祭りの思い出から始まった夏祭りごっこに、
お買い物の記憶から生まれたお店屋さんごっこ、
そして、みんなで行った遠足を再現する遠足ごっこ…。
高須幼稚園では、毎日のようにごっこ遊びを楽しむ子どもたちの姿が見られます。
子どもにとってごっこ遊びは、自分が見て体験したことを再現し、表現する場。
そこに保育者たちは、「あれをしなさい」「これで遊びなさい」と口出しをしません。
なぜなら、独自の発想力を活かしてごっこ遊びを楽しむ園児たちの顔には、
いつも生き生きとした表情が満ちあふれているから。
保育者が子どもたちの声を拾い、必要なタイミングでそっと背中を押し、環境を整えることで、
園児はのびのびと自己表現し、お友達との関わりを楽しんでいます。
少人数制だから叶う
異年齢のつながり
日々のごっこ遊びによって、最初は自分を表現できなかった子どもも、
周りの様子を見たりお兄ちゃんお姉ちゃんに教わったりすることで、
少しずつ思いを出せるようになってきます。
それだけではありません。
年上の子どもは年下を思いやる気持ちを育み、
年下の子どもは年上の園児に憧れ、
いつか私も!という好奇心と行動力を身につけます。
毎日のごっこ遊びが、子どもたちにとっては心を育む体験。
その体験を積み重なることで高須幼稚園の子どもたちは、
自ら考え想像し行動すること、自分と他人の違いを受け入れて理解すること、
お互いを認め支え合うことを学んでいます。
子どもたち自身がプロデューサー!
手作りの生活発表会は、
壮大な“劇ごっこ”
たくさんの生活経験を通して成長していく高須幼稚園の園児たち。
その集大成が、生活発表会の劇ごっこです。
子どもたちは自分たちで話し合い、題材選び、配役、ストーリーのアレンジ、
セリフ決め、衣装、歌まで手作りで行います。
「こんなセリフはどう?」「こんな音楽にしたい」「こんな替え歌にしてみよう!」。
子どもたちの声を拾い紡ぎ合わせていく保育者の作業はなかなかゴールが見えず大変ですが、
同時に、彼らの成長をとてもうれしく、そして誇らしく感じています。
高須幼稚園の子どもたちが、自分たちの
手作りの衣装を身につけて登場人物になりきる中で、
子どもたちの思いはどんどん「劇ごっこ」に凝縮され、最後にはごっこ遊びの枠を超えて、
自分たちの力で一つの劇をプロデュースしているのです。
自分で見たこと、感じたことをお友達と話し合って表現する、高須幼稚園のごっこ遊び。
幼い頃のこの経験が、必ずや園児たちの将来の糧になると私たちは信じています。